昭和40年代の営林局機関誌から選んだ「名作50話」

このブログは、昭和40年代に全国の営林局が発行した機関誌の中から、現場での苦労話や楽しい出来事、懐かしい思い出話などを選りすぐり編纂したものです。

2021-09-01から1ヶ月間の記事一覧

第9章 心に残る話 第44話「山のことわざ」

一本切って百本植えよ 一本の木を切ったら、お返しに百本の苗木を植えるほどの気構えで植林に励めという意味であろうが、それでは前進がないので、一本切って収入をあげたら、新たに土地を求めて百本植林せよという、積極的な造林投資とも読むことが出来る。…

第9章 心に残る話 第43話「俳句と短歌」

下刈の 夏帽並ぶ 大斜面 太陽の日差しと草いきれ。緑の大斜面に、点となる白い日よけが一幅の絵となる。 山下りて 夏めく娘らの 胸豊か 私のところの女子作業員も、あと三年も山で働く頃には第二の人生に出発する。娘たちとの別れは辛いが、幸あれと祝いたい…

第9章 心に残る話 第42話「担当区小唄」

春は嬉しや 野にも山にも 若葉が萌える 燃やしちゃならない 国の山 山火巡視で 西東 チョイト オートバイでぶっとばせ ヒヤヒヤ 夏は嬉しや 造林事業は 直営に請負 可愛いエンジン ひびかせて 植付 下刈 地拵 チョイト 緑の山になれ ヒヤヒヤ 秋は嬉しや コ…