昭和40年代の営林局機関誌から選んだ「名作50話」

このブログは、昭和40年代に全国の営林局が発行した機関誌の中から、現場での苦労話や楽しい出来事、懐かしい思い出話などを選りすぐり編纂したものです。

2021-11-01から1ヶ月間の記事一覧

第9章 心に残る話 第50話「星影のワルツ」

友人というものは妙なことがきっかけで出来るもので、「あいつ変な野郎だな」と思っていて普段は口もきかなかった人でも、酒の取りもつ縁がきっかけで言葉を交わし、意気投合してしまったというようなことがよくある。 しかし、結婚、転勤などにより、年齢を…

第9章 心に残る話 第49話「掌の肉刺(まめ)」

「主任さん、そんな単価じゃ、かゆもすすれんがの」 「民有林じゃ、一日に米三合くれて、一石でこれだけ出すちゅう話さえありますぜ」 「長いこと官林でやってきたわしらじゃけぇ、そりゃ、他所へは行きとうないんじゃが・・・」 こじれにこじれた伐木造材の…